1期【大阪・奈良・伊勢への路(みち)】2024年9月7日(土)〜10月22日(火)
2期【日本最大の私鉄へ】2024年10月26日(土)〜12月7日(土)
【休館日】毎週日曜日
10月23日(水)〜10月25日(金)
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近畿日本鉄道(近鉄)の母体である大阪電気軌道が、創業路線である奈良線を大正3(1914)年に開業し110年を数えます。幾多の合併・再編を経て、大阪府・奈良県・京都府・三重県・愛知県に路線を持つ日本最大規模の私鉄となった近鉄は、都市間交通だけではなく、名所旧跡への重要な交通手段として発展してきました。本展では乗車券や関連する紙資料を中心に、大私鉄の歴史をひもとき、地域住民の足としてはもちろん、広範囲のネットワークとして果たしてきた役割について紹介します。
まず第?期【大阪・奈良・伊勢への路(みち)】では、大阪電気軌道及びその直営子会社が敷設した路線を取り上げ、創業路線である奈良線(都市間輸送、観光地奈良)、橿原線(橿原神宮)、そして三重県に至る大阪線・山田線(伊勢神宮)の資料から、現代的な都市間交通と、伊勢神宮に代表される観光地への輸送を念頭に置いたエリア拡大について観てみます。
第?期【日本最大の私鉄へ】では大軌グループが買収統合した会社の路線を取り上げ、大阪鉄道(南大阪線)、伊勢電気鉄道(名古屋線)、奈良電気鉄道(京都線)など、近鉄が日本最大の私鉄へと規模拡大した大きな要因であるM&Aの経緯を紹介し、経営陣の思惑や時代の流れに翻弄された各路線の歴史をたどります。
新規路線開業やM&Aがダイナミックに行われていた頃に光りを当てることで、日本最大の私鉄黎明期における脈動を感じていただければ幸いです。