【休館日】火曜日(5月5日は開館)
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21_21 DESIGN SIGHTでは、2026年3月27日より企画展「スープはいのち」を開催します。本展では、衣服や住まいという身体の外側の環境と、食という内側の環境を「身体を包む行為」として捉えてきたデザイナー・遠山夏未をディレクターに迎え、スープを入り口に、衣食住の根源をあらためて見つめ直します。
スープは、水と食材を火にかけるという最小の行為から生まれますが、その一杯には、素材に宿る力、熱の移ろい、土地の歴史、身体の感覚、器や食空間の静かな佇まいといった、多様な層が同時に息づいています。外側の世界と内側の世界がひとつに溶け合い、小さな器のなかに"生きる環境そのもの"が立ち上がる——こうした構造を、衣食住を支える「包まれる身体」という共通の原理をもっとも素直にあらわすものと遠山はとらえます。
現代の暮らしは便利さが進む一方で、その背景にある仕組みや環境は複雑さを増し、衣食住を支える原初的な感覚が遠ざかりつつあります。本展では、水や塩、野菜などの素材が放つ物質としての気配、熱とともに変化するさま、器や空間との呼応、匙に託された"食べる"という所作の繊細な動き、さらには記憶や香りといった目に見えにくい層を手がかりに、生活をかたちづくる環境を"包む"という視点からとらえ直します。抽象的な構造としての衣食住と、人間の身体に残る野生的な感覚。そのあいだに潜むデザインの働きを静かに浮かび上がらせていきます。こうした眼差しは、21_21 DESIGN SIGHTが大切にしてきた「日常の中からデザインを考える」という姿勢とも深く通じています。
スープという最小の食をきっかけとして、身体や環境、記憶や時間が折り重なるなかで、来場者の方々が五感を通して新しい視点や気づきを見出し、衣食住の根源に触れる体験につながる場となることを願っております。
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