【休館日】
7月22日(月)、7月29日(月)、8月5日(月)、8月19日(月)、8月25日(日)、8月26日(月)、9月2日(月)、9月9日(月)、9月17日(火)、9月24日(火)、9月30日(月)、10月7日(月)
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故・西信夫氏は1942(昭和17)年に若干15歳で海軍に志願し、海軍特別年少兵の1期生となりました。海軍特別年少兵とは、14歳以上16歳未満の少年を将来の中堅幹部要員として育成するための制度で、4期18,160名が採用され、2期までの約7,400名の修了者のうち約3,200名が戦死したとされています。その後、西氏は稀代の幸運艦として知られる駆逐艦「雪風」に乗艦し、まだ10代後半でありながら数多くの海戦に参加しました。そこで多くの僚艦が沈没し、戦友たちが死傷する有り様を目の当たりにしています。また戦後も雪風に残り、海外からの復員・引揚げ輸送に従事し、そこで着の身着のままの姿となった人々を目撃しています。鎮魂の想いから2013(平成25)年2月より当資料館語り部となり、自身の戦争体験を積極的に発信し続けましたが、コロナ禍でお話し会が中止となる中、2021年11月にお亡くなりになりました。昨年、ご遺族から当資料館へ海兵団時代の日記などの資料をご寄贈いただきました。他にも当資料館作成の記録映像や、ご本人の著書も遺されています。これらを手がかりに、関連する戦跡の写真なども交え、戦中・戦後に1人の少年がたどった軌跡を見つめます。